涼しい夜に泥棒が徘徊する。就寝時の戸建住宅が狙われている理由とその対策。

防犯

深夜から朝方の寝静まった時間帯は、在宅中にもかかわらず不法侵入犯罪者が侵入出来るような家を物色して歩き回ります。

寝室が2階の場合、1階から侵入される

2階建ての戸建てにお住まいの方は家族それぞれ2階の部屋で寝る家庭が多いです。

家の1階部分に誰も居ない深夜から朝方にかけての時間帯は侵入犯罪者にとってとても都合の良いシュチエーションです。

特に夏~秋にかけた冷房が必要の無い季節に窓を開けて網戸状態のまま施錠を忘れて2階に上がってしまう家が被害に遭っています。

普通に考えたら窓を開けっ放しにして寝てるんだから泥棒に入られるには当然だと思いますが、被害に遭った方も何もわざと開けていた訳でもなく「施錠を忘れてしまった」だけなのです。

ではなぜそんな初歩的なミスを犯してしまうのでしょうか。

カーテンを閉めているので戸締りを忘れてしまう

風を通すために網戸にしていると夜間は外から丸見えの状態です。

その為、目隠しにカーテンを閉めるのですがこのカーテンのせいで就寝時に窓の戸締りをすっかり忘れてしまうことがあります。

風が吹いている時はカーテンが揺れるので窓が開いているんだなと気付きますが無風の夜はカーテンも揺れないので窓が開いているかどうかなんて分からなくなります。

無防備な網戸状態のまま就寝してしまう家が意外と多く、そのような家庭を狙っている泥棒もいるのです。

1階で寝静まっていれば外や庭のちょっとした物音に敏感になるものですが2階で就寝する場合、その物音に気付くのはほぼ不可能です。

戸締り忘れは家族住まいにありがちな理由

一人暮らしの場合、その多くは1ルームの部屋に住んでいるので窓の数も戸建てに比べれば少なく、その確認も比較的容易です。

またこのご時世なので一人暮らしの方は「自分の身は自分で守る」という意識が強く、就寝前の戸締まりの確認の意識も高いようです。

逆に大人が2人以上いる戸建て住まいの家庭は防犯意識の責任感がどうしても分散されてしまいます

一人暮らしの場合は自分が戸締まりの確認をしないと不安ですが、自分以外に大人が同居していると「大丈夫でしょう」と根拠の無い安心感が生まれてしまいます。

カーテンの向こう側の窓は開いているのにも関わらず、複数の人間がいるのにもかかわらず家族の誰もが「まさか誰か閉めてあるでしょう」という先入観が芽生えてしまう事もあるのです。

戸締り忘れの基本的な対策は『ロックと音』

とは言え、日常生活の中ではどうしても忘れてしまうことがあります。

100件の団地があったらそのうち1件は戸締りを忘れて就寝している家があります。泥棒はそのようなウッカリさんを狙って徘徊しているのです。

だとしたら対策は『戸締りを忘れる前提で網戸にする』ことが有効です。

侵入されないよう窓をロックする

例えば網戸状態にするにしても窓は全開にせず、人間が侵入出来ない程度の幅までしか開けずロックをする。

このようなものをセットして窓をロックしておけば、仮に網戸状態のまま就寝してしまってもそれ以上窓を開けることは出来ません。

もし頻繁に窓の開け閉めを行うご家庭であれば鍵付きのロックではなくワンタッチでロックをかけられるようなものが良いでしょう。

このような窓にロックセットする場合はサッシ下部だけでなく上部も設置することで防犯性が向上します。

音で防犯対策

窓のロック以外に有効な対策としては『音』です。

特に就寝時間帯は静かなのでブザーやセキュリティー音が鳴ると近所に響き渡るので泥棒にとっては厄介なものとなります。

ただ単に窓が開いた時に警戒音が鳴るものでもいいですし、下記のような開閉時にスマホに通知が来るものも便利です。

シャッターを閉めてから網戸状態なら安心?

冷房をつけたままで寝ると寒いからシャッターを閉めた状態で網戸にすることもよくあります。

基本的にシャッターはきちんと閉めていれば構造的には外から開けることは出来ませんが道具を使えば大きな音が鳴るものの、開けられてしまうことはあります。

また、シャッターは数年使っていると少し歪んだりしてきて真っ直ぐ下に下りなくなってきます。

そうなると下まで下げてもちゃんとロックがかからなかったり、左右どちらかのロックがかからず中途半端なロック状態になってしまう場合があります。

このような状態だと外から「カチャ」と簡単に開けられてしまう場合があります。

もしシャッターの調子が悪い場合にはシャッターを完全に信用せずに窓を閉めて就寝するか、一度シャッター修理業者に修理を依頼した方がいいでしょう。

シャッター閉めの網戸状態の時の防犯対策

シャッターは道具さえあれば外からも開けられてしまいますが、その場合結構な大きな音が伴います。

その為、みんなが寝静まっている夜間の時間帯に外からこじ開けられる可能性は低いと思います。

しかしシャッターを閉めているからといって完全に安心してはいけません。

「もしシャッターを開けられてしまったら」という体裁で窓は少ししか開かないようにロックをかけるなどの防犯対策が必要です。

夜風が涼しくなる季節はご用心

熱帯夜は窓を閉め切ってエアコンをつけますが、窓を開けて気持ちのいい夜風が吹き込んでくるような季節には侵入犯罪者も「鍵の閉め忘れ」を狙って歩き回っています

戸建てタイプの家では道路側に面した南向きの家が窓の施錠状態が分かりやすいので狙われがちと思いきや、意外と道路側に面していない北向きの家が狙われやすいんだとか。

理由は、北向きは道路側に面していないから安心感からか、逆に窓の閉め忘れが多いそうです。

心理的に人間が隙を見せやすいところを狙ってくるのです。

死角のない防犯対策を講じて安心して過ごせる日常生活をお送りください。

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