ストーカー被害に遭いやすい人の特徴とは?ストーカーを寄せ付けない為の日頃の対策

防犯

ストーカー被害に遭うとその日から心配事や悩み事が増え、場合によってはいつしか毎日が憂鬱になるでしょう。ストーカー行為とはいわゆる「つきまとい等」の行為を反復して行うこととされています。

ストーカー行為の多くは加害者による軽い気持ちが発端とされています。

被害者の初期対応によっては加害者のストーカー行為がエスカレートし、最悪の場合重大な事件に巻き込まれる事もあるのです。

その「つきまとい」とは、例えば自宅や勤務先に押しかけたり、その付近をウロウロしたり待ち伏せを行ったりする事です。

その他、執拗に電話をかけたりメールを送ったりしたりして相手に不快な思いや、不安になるようになるような事をする行為を指します。

近年では全く面識の無い他人によるストーカー行為の他、元交際相手や少し面識のある者による行為など、犯罪者になる者の属性は増えています。

ストーカーをされやすい人の特徴

ストーカーをされやすい人、されにくい人に特徴はあるのでしょうか。

視点を変えて考えてみたいと思います。

異性から「好意」を持たれやすい人

ストーカーをしている人は、被害者に対してまず異性としての好意を持つ事から始まりそれが次第に異常にエスカレートしていってしまう傾向があります。

最初は好意を持つ異性によるよくある言動や行動であってもそれが相手に思いや気持ちが届かない事を理由にエスカレートするのです。

この視点だけを考えるとストーカーをされやすい人の特徴の一つに「安易に異性に気を持たせてしまいやすい人」があげられるでしょう。

これは異性に「モテる」ことは違い、異性に勘違いをさせてしまう事ととも言えます。

だからと言って勘違いをさせてしまった被害者側に非は全くありません。

勘違いや気を持ってしまったストーカー加害者が悪いという事は言うまでもありません。

他にはおっとりとした性格、初対面の異性に優しい、距離感が近い、警戒心があまり無い、人を疑わなそうなどといった特徴持つ人は比較的ストーカーが寄りやすい傾向があります。

まめなSNSの更新もストーカー被害の原因に

最近ではSNSの種類も多くなり、誰しもが一度はやったことがあるであろうSNSですがその使い方によってはストーカーの被害に遭う原因にもなりかねません。

従来は元交際相手を始め、職場や生活圏内で接触する異性に歪んだ好意を持たれてストーカー被害に遭うパターンが主流でしたが近年のSNSの普及により会ったこともない全く見ず知らずの他人に好意を持たれる機会が増えました

SNSの閲覧を通じて「たまたま見かけて好意を持った」という機会が増えてしまったからです。

仮にSNSを通じて他人に好意を持たれたとしても名前や住所、連絡先などといった個人情報は公開していないので心配はないと思っているようでは不用心です。

下記の記事を見ていただければ理解していただけると思いますがSNSにおける断片的な情報から個人情報を特定し、ストーキング行為を行うネットストーカーが急激に増えていることも警戒しなくてはなりません。

このような理由からまめにSNSを更新している・フォロワーや「いいね」が多い人は頻繁にコメントや自分の顔写真などを投稿しているような方もストーカーの被害に逢いやすいと言ってもいいかもしれません。

ストーカーを寄せ付けない人の特徴

ストーカーの被害に遭った方なら分かると思いますが実際にストーカーのターゲットにされた場合、毎日が不安でなりません。

いつ終わるのか分からない、逆に終わりの定義は何なのか・・徹底的な対策を講じない限りそんな日々を生き続けなければならなくなります。

そのような被害に遭うことがないよう日頃からストーカーを寄せ付けないよう自分で気を付けなければなりません。

まずストーカーを寄せ付けない人の特徴とはどんな人物像なのかを考えていきたいと思います。

異性に好意を持たれるスキを見せない人

一言で言うならば「余計な異性に気を持たせない人」です。

まずストーカーの入口である「余計な異性に気を持たせる」事を防げれば余計なストーカーにつきまとわれる原因も一つ減り、被害に遭う可能性も低くなるでしょう。

基本的に性格はサバサバとして、キビキビとした行動をする印象のある人は異性からすると「近寄りがたい」イメージを与える事ができます。

初対面の異性に対してキツそう、距離感がある、警戒心が高く、自意識も高そうな印象を与えられるような人はストーカーを寄せ付けずらい人の特徴と言えます。

イメージ的に、いつも忙しそうで「スキが無い」といった雰囲気を出すと良いのではないでしょうか。

また、いつもより少し、人を安易に寄せ付けないオーラを出す事も効果的です。

SNSをあまり利用しない人

今、ほとんどの若い世代では利用しているSNS。

しかし中にはSNSには興味が無かったり、以前まではやっていたけど面倒で嫌になってやっていないという人も増えてきましたね。

SNSをやっていると誰でも閲覧出来ることからストーカーにターゲットにされる確立が全国区に広がります。

個人情報は公開していなくても自分の顔や生活感を写真やコメントを通じて不特定多数の人間に公開している状態です。

ストーカーを寄せ付けない人の特徴というより、ストーカーが寄ってくる可能性を低くする為に出来ることはSNSをやらないのが一番ですが例えば友人・知人しか見られないよう限定公開の設定をしたり制限をかけるなど何かしら制限は必要です。

SNSを全くやっていない人とやっている人とではこの先ますます普及するであろうインターネット社会においてストーカー被害に遭う確率が大きく変わってくるでしょう。

遠隔操作アプリの不正ダウンロードは気付かない

ストーカー被害に遭いやすい人、逢いにくい人の特徴をお話しました。

結論的には異性に好意を持たれないとようにすることと、SNSの不用心な写真やコメントの投稿を控える又は公開制限をかけることがおすすめということが分かっていただけたと思います。

しかしあなたは自分が気付いていないだけで今、もう既にストーカー被害に遭っていると疑ったことはありますか?

例えば遠隔操作アプリの不正ダウンロードを使ったストーカー犯罪行為。

このストーカー被害に遭っているとGPS(位置情報)を抜き取られあなたの居場所がばれたり、インカメラを作動させて写真や動画を撮られたり、SMSの送受信履歴や電話発着信履歴などを見られたりなど言ってみればスマホの乗っ取りをされている状態になります。

この犯罪の最も恐ろしいことが被害に遭っている人がそれに気付かないことなのです。

遠隔操作アプリをダウンロードされたらそのアプリアイコンは隠しアイコン機能を持っているのでスマホ画面にはそのアプリのアイコンが表示されないので被害者は普段の生活で気付きようがありません。

自分が気付かない間にインカメラで自分の写真や動画を盗撮されたりしているかもしれないと考えるだけでゾッとします。

遠隔操作アプリの被害に逢わない為に

遠隔操作アプリは自分の知らないところで誰かしらに勝手にダウンロードされてアイコンを隠されてしまいます。

基本的にはスマホを無防備な状態にしないことが最もな対策となります。

肌身離さずスマホを持ってられない時やどこかへ置き忘れてしまった時の為に、最低限スマホ画面のロックをかけておくことはもちろん複雑なパスワードを設定しておくことが不可欠です。

このような不正なアプリダウンロードの被害対策としては、携帯をその辺に置いたまま席を離れるのはもちろんのこと、”人にスマホを貸さない、触らせない”というのが原則です。

遠隔操作アプリがダウンロードされていないか調べる方法

基本的には自分が遠隔操作アプリの犯罪被害に遭っていないか定期的に疑うことです。

スマホのバッテリーの消費が早かったり、通信量が増えていたりしたら一度調べてみる必要はあります。

不安であればセキュリティーソフトを使ったチェックを行うことがいいとされています。

セキュリティーソフトは広く知れた有名なものが確実です。

そして不正アプリのダウンロードの疑いが濃厚な場合は一度全てのアプリをアンインストールして初期化しましょう。

初期化後、自分の入れていたアプリを一つずつ再度インストールしますがここで大事なのは一つずつ再インストールすることです。

アンインストールしたアプリを一括で再インストールしてしまうと不正アプリまで一緒に再インスールされてしまう恐れがあるからです。

IOS(iPhone)はアプリダウンロードにおけるウィルス対策が万全と言われていますが遠隔操作アプリにおいてはそのような安心感はありません。

護身術は役に立つ?

護身術を習得していてもストーカーをされずらくなるということはありません。

護身術はいざという時に身を守る為に使います。

ストーカー行為は精神的な苦痛が多くを占めますので護身術経験うんぬんは関係ありません。

それに万が一、凶器で脅されたり暴力を振るわれたりした際に護身術で習った技を100%発揮出来るとは言えません。

いくら護身術ないしは格闘技を習っていても凶悪犯罪者の前では一般人と同様に無力であることを認識しておきましょう。

しかし最低限の護身術を知らないよりも知っている方がまだマシです。

ジムや教室に行くまで本気にならなくても書籍に目を通しておくだけでも大分違います。

とっさのときにすぐ護れる 女性のための護身術 (講談社の実用BOOK)

上記の書籍は「立ち姿」や「歩き姿」で「抵抗力」を示す事が出来たり、「危険回避出来る正しい立ち姿勢や振る舞い」など女性向け護身術の内容です。

強くなりたい訳ではないけど初歩的な危険回避くらいは知っておきたい方におすすめな書籍です。

力の弱い人でもできる唯一の護身術: 合気道の秘伝エッセンス 女性・シニアにできる唯一の方法を世界初公開

上記の書籍は例えば「強さ」や「弱さ」を判断されるポイントは「立ち振る舞い」の他に「目つき」であるなど、自分で考えても気付かないような事をこの本から学ぶ事が出来ます。

具体的には「手首をつかまれたとき」・「相手が前から素手で襲ってきたとき」・「後ろから抱きつかれたとき」・「後ろから首をしめられたとき」・「カバンを取られそうになったとき」・「相手が武器をもっているとき」など知っているのと知らないのでは身の安全に雲泥の差が出る内容も盛り込まれています。

「つきまとわれているかも・・・」と思ったら

今、自分がストーカー被害に遭っているか遭っていないのか分からないケースもあります。

通勤時や帰り道で必ず会う人がいたり、何か雰囲気の違う人につけられているかもしれないと少しでも感じたなら状況が悪化しないうちに何らかの対策を講じるべきです。

この初期対応をするかしないかで後の結果で大きな差になるかもしれません。

まず警察に相談するのが一番ですが、警察も事件性が無いと具体的に動いてくれないのも事実です。

警察に動いてもらうにはどうしたらよい?

事件性が無いから動かないと言われても事件があってからでは遅いものです。

しかし世の中には上手に警察を味方につける人もいます。

警察に相談するにしても単に被害届を出したり相談するだけはなく、あるコツがいるのです。

埼玉県警に28年の職務経験を持つ警察OBの佐々木 保博さんがそのコツやトラブルに巻き込まれない方法などを書いた書籍があります。

新装改訂版 警察は本当に「動いてくれない」のか

相談する側ではなく、警察側に立った視点で書かれた本なので相談する側としては気付かない点も多くありますので一読する価値はあります。

ストーカー被害は自覚と初期対応が大事

ストーカー犯罪は初期段階では加害者も被害者もストーカーの認識がお互いにありません。

なぜならストーカー行為は段々とエスカレートしていくものだからです。

その為、被害者の”これはストーカー被害に遭っている”という初期段階での認識と対処が重要になってきます。

加害者も初期段階で警察に注意されれば自分のやっていた行為はストーカー犯罪法に該当する行為だったのだと認識して身を改める可能性もあります。

「これはおかしい」と少しでも思ったら事態が深刻になる前に友人や知人、親・兄弟など然るべき機関(警察や弁護士事務所)に早めに相談することが先決です。